宋磁展 出光美術館・門司2019年

北九州・門司港にある出光美術館へ初めて行きました。
前回の投稿は東京国立博物館の青磁展でしたが、今回やっていた宋磁展でも多くの青磁が見ることができました。

出光美術館・門司

本当のところあまり青磁には興味がわかないのですが、元をたどれば灰釉から始まったものですし、朝鮮の粉青沙器も
高麗青磁の流れから出たもの。現代でも川瀬忍さんの作品は素晴らしいです。

そんな青磁の歴史の中でも10世紀からの300年にわたる北宋・南宋時代のものがよく理想とされます。
出光美術館の今展も宋の青磁を中心に、天目茶碗や茶入、同時代の金や元の焼物なども並んでいました。

宋磁展

青磁のもの自体に関心が向かなくても、解説を読むと断片的にいろいろと学ぶことがありました。逆に俯瞰してみるにはピースが欠けているのも感じました。一番の例は、最高傑作を生みだした北宋官窯の汝窯(じょよう)について(解説では書いているのに)その作品がなかったこと。汝窯は地図上にもありませんでした。(臨汝窯としてはあったのですが、汝窯と臨汝窯の違い、もしくは共通の解説なしでは理解できないですし)

コレクション展であること、学術は細分化されアップデートもされること、そういう仕方ないところもありますが、せっかく青磁をテーマにしているのでもっとまとめあげられたものになっていたらよかったと思います。

…こう書くと棘がありますが、実際にそういう展示にしようと思ったら、宋代だけでも世界的な大規模展覧会になってしまうはず。それを考えると、展示内容はなるべく面白いものにしようとしているのも分かります。展示リーフレットの表紙が金の注器、景徳鎮の花入、玉壺春瓶、白釉を覆輪とした磁州窯の油滴が並んでいるのもそれを象徴しています。そのバリエーションなどを楽しみに行くのも価値があります。