うつわの裏側

陶磁器、特にツチモノと呼ばれる焼物の裏側は、釉薬や高台の削りや化粧土などが炎熱の中で渾然一体となった後に生まれる景色は、好きな人にとっては「1.見込(内側)、2.高台、3.胴」の順で重要なくらいのポイントです。

そこまではまってない人にとってもインパクトがある作品がうつわHOUSEには揃っています。現時点である作品の中からそんな裏側をご紹介します。

田村文宏 灰釉粉引飯

鉄分の光沢ある褐色に染められた高台に、灰がかかって斑模様を生んでいます

増田勉 三島飯碗

黒い高台にねっとりとした刷毛目がひかれていて、その両方を釉薬が滑らかにつないでいて、その連なりがたまりません。

稲吉善光 山砂釉5寸皿

全体をおおった岩石のような質感ですが磨かれた感触はすべすべです。この明るいグレーも稲吉さんの山砂釉ならでは。

長谷川奈津 林檎灰とり鉢
長谷川奈津 松灰釉飯碗
長谷川奈津 林檎灰釉小鉢

長谷川奈津さんのうつわたちは高台が低め。その畳付(底が地面と接するところ)を見るとそこまで釉薬でおおわれるうに、しかも窯の中で棚板とくっつかないように手間をかけているのがわかります。

この手間暇は田村さん・増田さん・稲吉さんも同じ。それだけの労力をかけてでも作家が生み出したいと思う高台、手に取られる時はぜひ裏側まで見てみてください。中には表側よりも面白いものが見れることがあります。

福岡の器屋 うつわHOSUE